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京都の文化財探訪二日目(2014/10/30)

2014/10/30(Thu)



(本日の探訪地)

北野天満宮~平野神社~高山寺~神護寺~愛宕念仏寺~松尾大社~広隆寺~妙心寺~
大徳寺(総見院、黄梅院)~引接寺


朝食を済ませ7時半過ぎにホテルを出発して北野天満宮に向かいました。

福岡の太宰府天満宮とともに天神(菅原道真)信仰の中心となる神社です。
903年菅原道真が無実の罪で配流された大宰府で没した後、都では落雷などの災害が頻発しこれを道真
の祟りと恐れた時の朝廷により道真を祭る神社として947年に造営されたということです。
因みに創建は太宰府天満宮がひと足早く、919年に造営されています。

     楼門
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     中門(国重文)
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拝殿(国宝 1607年再建 入母屋造 檜皮葺 桁行七間 梁間三間)
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・本殿、石の間、拝殿、楽の間を合わせて一棟となす国宝指定の権現造社殿


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拝殿軒唐破風の蟇股に天満宮の使者である牛が彫られています。

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北野天満宮のすぐ西にある平野神社は皇太子守護の性格を持つ神社だそうです。

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中門の奥に見える本殿(国重文 794年創建 4殿2棟の比翼春日造 檜皮葺)
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・平野造とも呼ばれる建築様式は当社独特のもの。 右から順に第一~第四殿。
・第一・第二殿は1626年、第三・第四殿は1632年の再建。


     中門(京都府登録文化財)
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            摂社 縣神社(京都府登録文化財 1631年建立)
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境内に置かれている「すえひろがね」は現在確認されている日本最大の餅鉄(べいてつ)で、一般の磁鉄鉱
よりも純度が高く鉄分が70%もあるそうです。(重さは200kg)

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平野神社をあとにして高尾方面へ。
まずは、昨日国立博物館で観賞した「鳥獣人物戯画」をはじめ、絵画、典籍、文書など多くの文化財を伝える
栂尾山高山寺です。 文化財のほとんどは東京、京都の国立博物館に寄託されています。

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石水院(国宝 鎌倉前期 一重入母屋造 こけら葺 桁行正面三間・背面四間 梁間三間)
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・中興の祖明恵上人時代の唯一の遺構で、元は金堂の東にあった東経蔵だが明治22年に現在地に移築。
・西正面の間の軒裏は舟肘木、二軒疎垂木。 落板敷には小さな善財童子像がひっそりと佇む。
・欄間に架けられた「石水院」の横額は明治・大正期の文人富岡鉄斎の書。


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     開山堂(江戸時代の再建)
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     明恵上人の墓所の傍に建つ宝篋印塔(国重文 鎌倉中期)
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     金堂(江戸時代 一重入母屋造 銅板葺 桁行三間 梁間三間)
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・室町時代に焼失した本堂の跡地に、江戸時代寛永年間に御室仁和寺真光院から古御堂を移築。


紅葉の名所高尾山神護寺に向かう急坂の参道辺りは紅葉が始まっていました。

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清滝川から石段の参道を上り詰めるとやっと正門の楼門が見えてきました。

     楼門(1623年再建)
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     境内から見る楼門
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金堂(1934年の再建)
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本尊薬師如来立像(国宝)は須弥壇中央の厨子の中で拝観は出来ません。

     五大堂(右)と毘沙門堂(左)(ともに1623年再建)
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嵐山高尾パークウェイからの景色を楽しみながら嵯峨嵐山へ向う途中、愛宕(おたぎ)念仏寺へ立ち寄り
ます。 元は女帝称徳天皇(孝謙天皇)の開基で六波羅蜜寺の近くに愛宕寺として創建されたもので、興
廃を繰り返し最後は本堂、地蔵堂、仁王門を残すのみになったものを1922年に嵯峨野の地に移築したそ
うです。

     本堂(国重文 1318年建立 和様一重入母屋造 本瓦葺 桁行五間 梁間五間)
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・京都では希少な鎌倉時代の本堂建築

     本堂内部の二重折上げ小組格天井
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     美しい曲線の須弥壇格狭間
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1981年から始まったという参拝者が自ら彫って奉納する「昭和の羅漢彫り」は、10年後には1200体に達し
たそうです。

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予約をしていた時刻が近付いてきたので、嵐山のうなぎ屋「廣川」へ。
順番を待つ人の長い列を尻目に入るのはちょっと申し訳ない気がしましたが、予約していてよかった!

                                    上うな重と肝吸い
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平日にも拘わらず観光客が溢れかえる嵐山を素通りして向かったのは松尾大社(まつのおたいしゃ)。
祭神は大山咋神(おおやまぐいのかみ)と中津島姫命(なかつしまひめのみこと)の二神です。
(中津島姫命は宗像大社に祀られる宗像三女神の市来島姫命の別名。)

中世以降は酒の神として全国の酒造からの信仰を集めています。

     楼門(和様入母屋造 檜皮葺 桁行三間 梁間二間)
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     中門
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非公開の本殿敷地内ですが拝観料を払うと神官さんに内部を案内してもらえました。
ただ、拝観料千円は高過ぎませんか!!

     本殿(1397年再建 一重両流造 檜皮葺 桁行三間 梁間四間)
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・屋根は側面から見ると前後同じ長さに流れており、この形式は「松尾造」とも呼ばれる独特のもので、
 当社のほかは厳島神社(広島県)と宗像神社(福岡県)に見られるだけ。
・箱棟と呼ばれる棟木の両端の上部が曲線形の唐破風をなしている様式も当社独特のもの。

(本殿敷地内は撮影禁止ですが、この写真は外部の隙間から撮影したものです。)



広隆寺の国宝指定第1号「木造弥勒菩薩半跏思惟像」にも12年ぶりに逢いに行きました。



妙心寺に立ち寄りましたが、三門の内部公開は明日からで観ることができないので早々に退出。

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妙心寺三門
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大徳寺は秋の特別公開として「興臨院」、「黄梅院」、「総見院」の三塔頭を公開しています。
因みに、昨日観た豊国神社の唐門、西本願寺の唐門と合わせ「桃山の三唐門」(いずれも国宝)と云われる
大徳寺唐門の今秋の特別拝観期間は9月20日~10月11日で観ることができませんでした。

まずは総見院を訪問しました。

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本能寺の変の100日後の10月10日、大徳寺において織田信長亡き後の覇権争いの舞台として有名な大
葬礼が執り行われた。 総見院はその後の一周忌に合わせて豊臣秀吉が創建した信長の菩提寺で大徳
寺22塔頭のひとつ。

庭内には見事に剪定された北山の台杉が植栽されていました。

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本堂仏間内には木造織田信長坐像(国重文 1583年康清作)が安置されています。
香木で2体作られたうちの1体で、もう1体は信長の遺骸の代わりに火葬されたそうです。

     本堂
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     信長公一族の供養塔
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拝観の終了時間が近付いていたので、興臨院は諦めて黄梅院へ。(内部の写真は撮れません)

唐門(国重文)
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・信長が父・信秀の追善供養のため創建したもので、その後小早川隆景の帰依を受け堂宇を整備。
・1588年に隆景の援助で本堂が建立されている。近世を通じて小早川氏の宗家の毛利氏の保護下に
 あった。
・院内には毛利家、織田家の墓所のほか、小早川隆景、蒲生氏郷などの墓塔がある。


本日最後の訪問地は通称千本閻魔堂(せんぼん えんまどう)と呼ばれる引接寺(いんじょうじ)です。
ここには紫式部の供養塔と云われる塔婆(九重石塔)があります。

            九重石塔(国重文 1386年建立)
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・屋根は十層あるが一番下の屋根は裳階(もこし)。



今夜も外食のため、一旦ホテルに戻り改めて四条河原町まで出掛けました。

     京都四條南座
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12年ぶりに訪ねた先斗町のイタリアン「クワトロ・セゾン」。

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鴨川沿いで友人の姪御さん夫婦が営まれているレストランで、今夜も楽しい晩餐でした。



最終日に続きます。



Comment

悟空さんへ 

悟空さん、コメントありがとうございます。
退屈な記事を読んで頂き嬉しいです^^
この手の記事は歴史的背景が奥深いので何処まで表現すべきか迷ってしまいますが、
興味のある方は自身で色々と調べられるかと思い、触りだけ書いています。
今回は京都市内の特別公開の文化財を中心に廻ったので、写真の撮れないところも多く、
面白くない記事になってしまいましたが、楽しく見て頂きありがとうございます。 
最終日も頑張ります^^

  • posted by higetias 
  • URL 
  • 2014.11/10 22:00分 
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NoTitle 

こんばんは^^
今年も歴史ある場所に度に出掛けられましたね^^
今年は京都、まだ行ったことのない県でもありますし
奈良京都は憧れの地でもあります。
2日間の度をじっくり拝見させて頂きましたが
日本人に生まれて何て日本を知らないのかと自分に腹が立ちますね^^;
いい旅や場所を拝見出来感謝しています。
最終日も楽しみです^^/
  • posted by 悟空さん 
  • URL 
  • 2014.11/10 20:47分 
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RE:いい日ヨカ旅 

GOTOさん、こんにちは。
大坂在住時に随分と方々を歩かれて、いい思い出を沢山お持ちのようですね~(羨)
若い頃に電車、バス、自分の足で訪ね歩いた場所はよく覚えていて懐かしいものですね。
関西方面にはこれまで何度となく足を運んでいますが、車で廻ると忘れてしまうことが多くて・・・^^;
自分なりに記録を残したりブログの記事にしておくことで少しでも記憶に留まればと思っています^^
私は大坂での勤務は1年4ヶ月しかなかったですが、今思えば古きよき時代にもっとあっちこっち
出掛けておけばよかったとつくづく思います。
世界遺産ともなれば遺産価値を維持するためにはお金が掛かるのかも知れませんが、
最近の京都の拝観料や駐車場料金には閉口します。
東山ねぇ。 う~~ん、どうでしょう!(笑)
  • posted by higetias 
  • URL 
  • 2014.11/09 16:51分 
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  • [Res]

いい日ヨカ旅 

Higeさんの卓越した文章と写真を見るにつけ、我が浅学を痛感している所です。特に、自分が行っていない、自分が知らない所には、興味津々!!~~嬉しくなって、京都再訪の心が募ります。
それに、栂の尾とか嵯峨野なんて言う地名が目に入りますと、瞼から消えかけていた思い出が蘇って来ます。例えば、バスに揺られて立命館から北山杉、栂ノ尾(途中下車)、美山の周山(松茸づくし)へと、秋になれば京都の奥まで通ったものです。また、松尾寺なんて聞くと、高槻あたりからポンポン山経由して辿り着いた記憶もあります。大原散策後、鞍馬から嵯峨野に歩いたり、逆に、大原から比叡山経由で大津に下りた事も(懐!!!)
と言う訳で、自分の事をしゃべり過ぎました(スイマセン)
楽しみな最終日はどこだったのでしょうか?今、ねじり鉢巻きで編集中かな?
そいや、東山が出て来てませんけど(笑)
  • posted by GOTO 
  • URL 
  • 2014.11/09 10:14分 
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