2013.04.20 (Sat)
観音山で歴史に遭遇(2013/04/19)
2013/04/19(Fri)
今日4月20日は二十四節季の第6、穀雨です。
穀雨とは穀物の成長を助ける雨のことで、穀雨が終わると八十八夜を迎えるそうです。
昼前から暦通りの雨となりました。 穀物や花木には恵みの雨となることでしょう。
昨日は晴れて陽射しは強いものの強風が吹いて肌寒いくらいでした。
春特有の強風を春疾風(はるはやて)とも呼ぶそうですが、寒冷前線が通過して寒の戻りとなったため
今日は冷たい雨の一日でした。
ところで、昨日はそんな強風のなか1年ぶりに近くの観音山、石割山を歩いてきました。
自宅から歩こうかとも思いましたが時刻も15時近くなっていたので、登山口となる大徳寺の参拝者用
駐車場に車を止めさせてもらい出発しました。
まずは観音山へ向かいます。
途中の巌やに安置された弘法大師像にご挨拶をして、急坂を登るとあっという間に山頂です。
観音山山頂(132m)
西側には片縄山、その向こうに油山がやや霞んで見えていました。
僅か百数十メートルの低山とは思えないほどの雰囲気の尾根道を進みます。
ヤンバラ池との分岐を右折して石割山へ立ち寄ります。
石割山山頂(167m)
眼下には新幹線車両基地、その向こうに福岡市街が見えます。
先ほどの分岐まで戻り、ヤンバラ池方面へ下ります。
数年前から開発工事が行われていて、すぐ側まで山が失われています。 いったい何ができるのでしょうか。
今日は直接ヤンバラ池に出る新しいルートを下りました。 造成工事で排出された木の根っこが道の際まで
うず高く積み上げられていました。
ヤンバラ池に造成工事で出た土が流れ込んできているのには驚きました。
池は埋められてしまうのでしょうか。
ここから北上して大徳寺の方へ戻ることができるのですが、今日は池の淵を南に延びる山道を進んで
みることにしました。 ここから先は初めて歩くルートです。
間もなく山道は尽きて林道に出合いましたが、その林道も造成工事で行き止まりとなっていました。
鋭角に折れて林道を下ります。(右手の山道を下りてきました。)
しばらく下ると九州新幹線の高架の下を潜ります。
ここで、思いがけず歴史との嬉しい出会いがありました。
江戸後期に造られたらしい石燈籠(燈とぼし)でした。 この林道は「さいふみち」と呼ばれる大宰府に通じる
古道だったようです。
燈籠は新幹線建設工事の振動で倒壊の恐れがあったため、建設局の協力で保護工事が施されたそうです。
保護工事前の見返り燈籠
間もなく人里に出てきました。
緑の田んぼの向こうに3月3日に登った岩門城跡(城山)が見えていました。
車道を25分ほど歩いて大徳寺まで戻りました。
僅か1時間半ほどでしたが、落胆あり、新しい出会いありの低山歩きでした。
悟空さんへ
近くの低山でも歴史に触れることができると嬉しくなります。
山だからこそ歴史が残っているということもあるのかも知れません。
燈籠は昔のままのほうが歴史を感じられてよかったような気がします。
今にも崩れそうではありますが(笑)。